ケアマネ試験の解答形式【五肢複択・2つ選べ/3つ選べ・完全一致で部分点なし】
ケアマネ試験(介護支援専門員実務研修受講試験)は、5つの選択肢から2つまたは3つを選ぶ「五肢複択方式」です。ここでいちばん大事なのは、正解の組み合わせと完全に一致したときだけ得点になる(部分点がない)という点。3つのうち2つが合っていても0点です。ほかの資格試験の「1つだけ選ぶ」形式とは、必要な準備がまるで違います。このページでは、厚生労働省の通知に書かれている出題数・試験時間の内訳と、そこから導かれる時間配分・解き方の注意点を整理しました。
最終更新:2026年8月9日
1先に結論――3つだけ覚えて帰ってください
① 五肢複択方式。5つの選択肢から、設問の指示にしたがって2つ、または3つを選びます。「1つだけ選ぶ」形式ではありません。
② 完全一致でしか点にならない。正解の組み合わせとぴったり同じときだけ得点です。3つ選ぶ問題で2つ当てても、部分点はありません。
③ 2つの分野それぞれで基準を超える必要がある。合計点が高くても、片方の分野が基準に届かなければ不合格です(基準点は毎年変わります → 合格率と合格基準点のページ)。
出典:厚生労働省老健局長通知「介護支援専門員実務研修受講試験の実施について」(出題方式は「五肢複択方式とする」と明記)。採点方法は同通知で「介護支援分野と保健医療福祉サービス分野のそれぞれの分野で、都道府県知事又は登録試験問題作成機関が設定する一定割合以上の正答の場合に合格とする」とされています。
2出題数と試験時間の内訳
厚生労働省の通知に書かれている区分と問題数は、次のとおりです。
| 分野 | 区分 | 問題数 | 試験時間 |
|---|---|---|---|
| 介護支援分野 | 介護保険制度の基礎知識/要介護認定等の基礎知識/居宅・施設サービス計画の基礎知識等 | 25問 | 120分 (原則10:00〜12:00) |
| 保健医療福祉 サービス分野 | 保健医療サービスの知識等(基礎) | 15問 | |
| 保健医療サービスの知識等(総合) | 5問 | ||
| 福祉サービスの知識等 | 15問 | ||
| 合計 | 60問 | 120分 | |
時間の配慮を受ける場合:点字受験は1.5倍の180分、弱視等の受験は1.3倍の156分です(同通知)。
入退室のルール:遅刻者の入室が認められるのは試験開始後30分まで。退室できるのも試験開始後30分からで、それより早くは退室できません(同通知)。
31問あたり2分――「見比べる時間」まで含めて2分です
60問を120分ですから、単純計算で1問あたり2分。ここで見落としやすいのが、五肢複択では5つの選択肢を全部読んで、そのうえで組み合わせを決める必要があるということです。1つだけ選ぶ形式なら「正しい肢を見つけた時点で次へ進む」ことができますが、この試験では残りの肢も最後まで読まないと、選ぶ数が足りているかどうかすら判断できません。
- 2分のうち、設問文と5肢を読むだけで1分前後を使います。迷ったときに考え込める余白は、実質1分もありません。
- マークシートは1問につき2〜3か所を塗ります。塗る数を間違えると、内容が合っていても不正解になります。
- 「あとで戻る」問題を作ると、戻ったときにまた5肢を読み直すことになります。戻る問題は少ないほど有利です。
4「2つ選べ」と「3つ選べ」――設問文の最後を必ず読む
設問文の末尾に「2つ選べ。」「3つ選べ。」と指示があります。近年の本試験では「3つ選べ」が大半を占めます(当社調べ)。ここで起きがちな失点が2つあります。
- 指示の読み飛ばし。「3つ選べ」なのに2つしかマークしていない――内容は分かっていたのに0点、という失点です。設問文を読むときは最後の一文から読むくらいでちょうどよいです。
- 3つ目が決めきれない。2つは自信があるのに、残り1つを3・4番目の候補から選べない。完全一致採点なので、この1つを外すと2つ分の正解も一緒に消えます。逆に言えば、勉強の重点は「確実な2つ」より「4番目・5番目の肢を切る力」に置くほうが点になります。
消去法は効きますが、単独では足りません。1つだけ選ぶ形式なら「明らかな誤りを4つ消す」で答えが出ます。五肢複択では、消せるのは多くても2つ。残った3つを「正しい」と積極的に判断できないと解けません。だからこの試験の対策は、「間違いを見抜く練習」だけでなく「正しい記述を正しいと言い切れるまで根拠を持つ練習」が要ります。
5よくある質問
部分点は本当にありませんか?
都道府県の受験案内では、解答が正解と完全に一致した場合のみ正解とする旨が案内されています。3つ選ぶ問題で2つだけ合っていても、その問題は得点になりません。正式な扱いは、受験する都道府県の受験案内でご確認ください。
マークを塗りすぎたらどうなりますか?
指示された数より多く塗った場合も、正解の組み合わせと一致しないので得点になりません。「迷ったので4つ塗っておく」は、当たりを増やすのではなく確実に0点にする操作です。
選択肢の並び順に法則はありますか?
ありません。正解が特定の番号に偏る、長い選択肢が正解になりやすい、といった手がかりを期待しないでください。内容で判断できるようにするのが唯一の対策です(当社のアプリでも、長さや言い切り表現から正解が推測できてしまわないよう、選択肢の書き方を継続して点検しています)。
ケアマネ試験に合格すれば、すぐにケアマネジャーとして働けますか?
働けません。この試験は「実務研修を受講する資格」を判定するものです。合格後に都道府県の実務研修を修了し、登録・介護支援専門員証の交付を受けてはじめて業務に就けます(→ 受験資格のページ)。
+五肢複択に慣れるところから
解答形式は、読んで分かっても手が慣れていないと時間が足りません。アプリ「ケアマネトール」は本試験と同じ五肢複択・完全一致採点で、すべての問題に肢別の解説(5つの選択肢それぞれに、なぜ正しい/なぜ誤りか)を付けています。まずは無料の範囲でお試しください。
- 本試験と同じ形式(五肢複択・2つ選べ/3つ選べ・完全一致採点)
- 全問に肢別解説と一次資料の出典
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6関連ページ
7このページの出典
- 厚生労働省老健局長通知「介護支援専門員実務研修受講試験の実施について」(出題方式・出題数・試験時間・採点方法・入退室の取扱い・別表「試験問題出題範囲」)
- 厚生労働省「介護職員・介護支援専門員」(介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等)
- 各都道府県が公表する受験案内(完全一致の採点・入退室の時刻・手数料など、実施に関する事項)
- 「3つ選べが大半」の記述は、当社が近年の本試験問題を数えた結果によるものです(公的な公表値ではありません)。