ケアマネ試験(介護支援専門員)の練習問題20問【無料・全問解説つき】

ケアマネの一問一答を20問そろえました。すべてに解説をつけています。答えは各問の「答えと解説を見る」を押すとその場で開きます。

最終更新:2026年8月9日

ご利用にあたって:本ページおよびアプリ「ケアマネトール」は、政府・試験実施機関のいずれとも関係のない、個人開発の非公式サイト・アプリです。 掲載しているのは過去問ではなく、公的機関の公表資料をもとに当方が作成したオリジナル問題です。 実際の試験の出題内容・形式・基準は、必ず試験実施機関の公式発表をご確認ください。

この20問について

  1. アプリに収録している問題からの見本です。アプリ本体には、同じ形式の問題を科目ごとにひととおり収録しています。
  2. 科目がかたよらないように選んでいます(各科目の先頭から順ぐりに取得)。得意・不得意のあたりをつける用途に向いています。
  3. 解説は「なぜ他の肢が違うのか」まで書いています。1問で複数の論点を回収できるようにするためです。

問1介護支援分野

介護保険法第1条に規定する目的について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 加齢に伴う心身の変化により要介護状態となった者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営めるよう給付を行うことを目的とする
  2. 国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設けることを目的の一つとしている
  3. もっぱら家族介護者の経済的負担を軽減することを直接の目的として規定している
  4. 医療保険各法による給付を全面的に代替することを目的としている
  5. 保険給付は、要介護状態の軽減又は悪化の防止に資するよう行われなければならないと規定している
答えと解説を見る

正解:1・2

第1条は「尊厳保持」「自立した日常生活」「共同連帯の理念」が目的。軽減悪化防止は第2条と区別。

  • 1:尊厳保持と自立した日常生活の実現を目的とする給付が正しく定められている。
  • 2:国民の共同連帯の理念に基づく制度創設は第1条に明記された目的の一つ。
  • 3:家族介護者の経済的負担軽減はもっぱらの直接目的として規定されていない。
  • 4:医療保険給付の全面代替を目的とする規定ではない。
  • 5:軽減・悪化防止の理念は第2条の内容であり第1条の目的規定ではない。

出典の該当箇所:第1条

問2保健医療サービスの知識等

介護保険と医療保険の給付調整に関する記述として正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 要介護認定を受けた者が訪問看護を利用する場合、原則として介護保険の給付が医療保険の給付に優先する
  2. 要介護認定を受けた者は、いかなる場合も医療保険からの訪問看護を利用できない
  3. 末期の悪性腫瘍や難病等厚生労働大臣が定める疾病等に該当する場合は、要介護認定を受けていても訪問看護は医療保険から給付される
  4. 介護保険の給付と医療保険の給付は制度上完全に独立しており、両者の間で優先関係の調整規定は存在しない
  5. 訪問看護の給付調整は都道府県が個別に判断して決定する
答えと解説を見る

正解:1・3

要介護者の訪問看護は原則介護保険優先だが、末期がん・難病等厚労大臣指定疾病は医療保険が優先。

  • 1:要介護認定を受けた者が訪問看護を利用する場合、原則として介護保険の給付が医療保険の給付に優先する。
  • 2:末期の悪性腫瘍や難病等の場合は医療保険から給付されるため、一切利用できないわけではない。
  • 3:末期の悪性腫瘍や難病等厚生労働大臣が定める疾病等に該当する場合は訪問看護が医療保険から給付される。
  • 4:介護保険と医療保険の間には法定の優先関係の調整規定が存在する。
  • 5:訪問看護の給付調整は制度上定められた基準によるものであり、都道府県が個別に判断するものではない。

出典の該当箇所:訪問看護と医療保険・介護保険の給付調整(厚労省通知)

問3福祉サービスの知識等

福祉用具購入費及び住宅改修費の支給に関する記述として正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 福祉用具購入費・住宅改修費は必ず現物給付化されており、償還払いとなることはない
  2. 原則として利用者がいったん全額を事業者に支払い、市町村に申請して保険給付相当額の払戻しを受ける償還払いである
  3. 住宅改修費の支給申請には、市町村への事前申請は不要である
  4. 市町村によっては、利用者があらかじめ受領委任の届出をした事業者を利用することで、1割から3割の自己負担分のみの支払で済む受領委任払いの仕組みを設けている場合がある
  5. 福祉用具購入費の支給限度基準額は要介護度が高くなるほど増額される
答えと解説を見る

正解:2・4

福祉用具購入費・住宅改修費は原則『償還払い』だが、市町村により自己負担分のみで済む『受領委任払い』の運用もある。

  • 1:現物給付が原則ではなく、いったん全額を支払う償還払いが原則のため誤り。
  • 2:利用者が全額を立て替え、後日市町村へ申請し払戻しを受ける償還払いの原則を正しく説明している。
  • 3:住宅改修費の支給には着工前の市町村への事前申請が必要なため誤り。
  • 4:市町村が受領委任払いの仕組みを設けていれば、自己負担分のみの支払いで済むため正しい。
  • 5:福祉用具購入費の限度基準額は要介護度にかかわらず年間定額であり、増額されないため誤り。

出典の該当箇所:第44条・第45条(福祉用具購入費・住宅改修費)

問4介護支援分野

介護保険法第2条に定める保険給付の基本理念について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 保険給付の内容及び水準は、専ら施設サービスの充実を優先する方向で定めなければならない
  2. 保険給付は、市町村が包括的に現物提供することを原則とし被保険者に選択の余地を認めない
  3. 保険給付は、要介護状態等の軽減又は悪化の防止に資するよう行われなければならない
  4. 保険給付は、医療との連携に十分配慮して行われなければならない
  5. 保険給付は、被保険者の選択に基づき、多様な事業者又は施設から総合的かつ効率的に提供されるよう配慮しなければならない
答えと解説を見る

正解:3・4・5

第2条は軽減悪化防止・医療連携・被保険者の選択に基づく多様な提供を保険給付の基本理念とする。

  • 1:保険給付は居宅での自立生活への配慮が求められ、施設優先を定める規定ではない。
  • 2:被保険者の選択を尊重する理念のため、市町村による一方的な現物提供のみを原則としない。
  • 3:要介護状態等の軽減・悪化防止に資するよう給付を行うことが基本理念として明記される。
  • 4:医療との連携に十分配慮して給付を行うことが基本理念の一つとして規定されている。
  • 5:被保険者の選択に基づき多様な事業者から総合的・効率的に提供することが理念とされる。

出典の該当箇所:第2条

問5保健医療サービスの知識等

訪問看護に係る医療保険・介護保険の給付調整に関する記述として正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 特別訪問看護指示書が交付されると、その後の要介護認定は無効となる
  2. 主治医が「特別訪問看護指示書」を交付した場合、その指示の有効期間中は要介護認定を受けている者であっても医療保険から訪問看護が給付される
  3. 特別訪問看護指示書の有効期間は原則1年間である
  4. 特別訪問看護指示書は介護支援専門員が交付する
  5. 特別訪問看護指示書は、急性増悪等により頻回の訪問看護が必要と主治医が判断した場合に交付される
答えと解説を見る

正解:2・5

特別訪問看護指示書の有効期間中(原則14日間)は要介護認定者でも医療保険から訪問看護が給付される。

  • 1:指示書交付は要介護認定の効力に影響せず、認定は無効にならない。
  • 2:指示書の有効期間中は例外的に医療保険から訪問看護が給付される、正しい記述。
  • 3:有効期間は原則1年ではなく、原則14日間とされる。
  • 4:交付するのは介護支援専門員ではなく主治医(医師)である。
  • 5:急性増悪等で頻回訪問看護が必要な場合に主治医が交付する、正しい記述。

出典の該当箇所:特別訪問看護指示書の運用(厚労省通知)

問6福祉サービスの知識等

住宅改修費及び福祉用具購入費の支給限度基準額について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 住宅改修費の支給限度基準額は、原則20万円である。
  2. 住宅改修費の支給限度基準額は、要介護状態区分が3段階以上上がった場合等に再度設定されることがある。
  3. 福祉用具購入費の支給限度基準額は、生涯を通じて10万円である。
  4. 福祉用具購入費は、区分支給限度基準額に合算して管理される。
  5. 住宅改修費の支給限度基準額は、要介護状態区分が上がるごとに増額される。
答えと解説を見る

正解:1・2

住宅改修費の限度額は原則20万円で、要介護度が3段階以上上がった場合等は再設定される。

  • 1:住宅改修費の支給限度基準額は原則20万円であり、正しい説明である。
  • 2:要介護状態区分が3段階以上上がった場合等には限度額が再度設定される例外があり、正しい。
  • 3:福祉用具購入費の支給限度基準額は同一年度につき10万円であり、生涯を通じた枠ではないため誤り(原則生涯単位なのは住宅改修費の20万円)。
  • 4:福祉用具購入費の限度額は区分支給限度基準額とは別枠で管理され、合算されないため誤り。
  • 5:住宅改修費の限度額は要介護状態区分が上がるごとに増額される仕組みではないため誤り。

出典の該当箇所:介護保険法第44条・第45条(支給限度基準額は厚生労働大臣告示)

問7介護支援分野

介護保険法第4条に規定する国民の努力及び義務について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 国民は介護保険の被保険者資格を有する者に限り、共同連帯の理念に基づき費用を公平に負担する義務を負う
  2. 国民は要介護状態となった場合、必ず居宅サービスより施設サービスを優先して利用する義務を負う
  3. 国民は自ら要介護状態となることを予防するため、加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努める
  4. 国民は要介護状態となった場合においても、進んでリハビリテーションその他の適切な保健医療サービス及び福祉サービスを利用することにより、その有する能力の維持向上に努める
  5. 国民は40歳に達した日から要介護認定を受ける権利を放棄することができる
答えと解説を見る

正解:3・4

第4条は国民に健康保持増進とリハビリ等利用による能力維持向上への努力義務を課す。

  • 1:費用の公平負担は被保険者に限らず国民全体に求められる理念であり限定は誤り。
  • 2:施設サービスを居宅サービスより優先して利用する義務は規定されていない。
  • 3:加齢に伴う心身の変化を自覚し健康の保持増進に努めることが第4条の内容。
  • 4:リハビリ等の利用により能力の維持向上に努めることも第4条が求める努力義務。
  • 5:40歳到達により要介護認定を受ける権利を放棄できる規定は存在しない。

出典の該当箇所:第4条

問8保健医療サービスの知識等

フレイル(虚弱)について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 加齢に伴う身体的・精神的・社会的な予備能力の低下により、様々な健康障害を起こしやすくなった状態を指す
  2. 一度フレイルの状態に陥ると、生活習慣の改善や運動などの介入によって健常な状態へ戻ることはない
  3. 体重減少、筋力低下、疲労感、歩行速度の低下、活動量の低下などの評価項目を用いて判断される
  4. 身体的な虚弱を指す概念であり、精神心理的な要素や社会的な要素は含まれない
  5. 健常な状態と要介護状態の中間的な段階と位置づけられ、早期の対応により健常な状態に近づく可能性がある
答えと解説を見る

正解:1・3・5

フレイルは心身の予備能力低下で健康障害を起こしやすい可逆的な中間状態を指す。

  • 1:加齢による心身・社会的な予備能力低下という定義そのもので正しい。
  • 2:フレイルは可逆的で、運動等の介入により健常な状態へ戻りうる。
  • 3:体重減少・筋力低下等5項目で評価される、正しい記述。
  • 4:身体的側面だけでなく精神・社会的要素も含む概念である。
  • 5:健常と要介護の中間段階で、早期介入により回復しうる、正しい記述。

出典の該当箇所:老年医学の標準的知見(フレイルの定義・評価項目)

問9福祉サービスの知識等

バイステックの7原則のうち、面接における基本的態度として正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 利用者を一般化された類型として捉え、効率的に対応する
  2. 利用者の抱える問題は一人ひとり異なるものとして個別化して捉える
  3. 利用者の感情や態度をあるがままに受け止める受容の態度をとる
  4. 援助者の価値観に照らして利用者の言動の善悪を評価する
  5. 利用者の秘密を援助者の裁量で家族に開示してよい
答えと解説を見る

正解:2・3

バイステックの7原則の核は『個別化』と『受容』。利用者を類型化せず、ありのまま受け止める。

  • 1:利用者を類型として画一的に扱うのは『個別化』の原則に反するため誤り。
  • 2:一人ひとりの問題を異なるものとして捉える『個別化』の原則そのもので正しい。
  • 3:感情や態度をありのまま受け止める『受容』の原則そのもので正しい。
  • 4:援助者の価値観で善悪を評価するのは『非審判的態度』の原則に反するため誤り。
  • 5:裁量での家族への開示は『秘密保持』の原則に反するため誤り。

出典の該当箇所:相談援助技術の基本原則

問10介護支援分野

介護保険法第1条の目的規定に関する記述として正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 目的規定は保険給付の対象を要介護状態にある者に限定し、要支援状態にある者を給付対象から除外している
  2. この法律は、要介護者等が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うことを目的とする
  3. 目的規定は財源をもっぱら公費でまかなうことを明記している
  4. 目的規定は都道府県が保険者であることを明記している
  5. 目的規定にいう「給付」には、入浴、排せつ、食事等の介護のほか、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療が含まれる
答えと解説を見る

正解:2・5

第1条の給付対象には要支援者も含まれ、給付内容には介護のほか機能訓練・医療も含む。

  • 1:要支援状態にある者も予防給付の対象であり、給付対象から除外されていない。
  • 2:尊厳保持と自立支援のための保健医療・福祉サービス給付を目的とする条文どおりの記述。
  • 3:財源は公費のみでなく保険料と公費で構成されるため、公費のみとする記述は誤り。
  • 4:保険者は市町村及び特別区であり、都道府県が保険者である旨の記述は誤り。
  • 5:給付には入浴・排せつ・食事の介護に加え機能訓練や医療も含まれると条文どおり定める。

出典の該当箇所:第1条

問11保健医療サービスの知識等

サルコペニアについて正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 加齢に伴い全身の筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下した状態をいう
  2. 廃用症候群と同義であり、原因は臥床などの活動性低下に限られる
  3. 診断の目安として、歩行速度の低下や握力の低下などの指標が用いられる
  4. 若年者に生じる病態であり、高齢者では通常みられない
  5. サルコペニアは骨密度の低下を指し、筋肉量とは関係がない
答えと解説を見る

正解:1・3

サルコペニアは加齢による筋肉量減少と筋力・身体機能低下で、歩行速度や握力で評価される。

  • 1:加齢に伴う筋肉量減少・筋力低下という定義そのもので正しい。
  • 2:廃用症候群は活動性低下という原因が明確な点でサルコペニアと区別される。
  • 3:歩行速度や握力の低下が診断の目安とされる、正しい記述。
  • 4:高齢者に多くみられる病態であり、若年者限定ではない。
  • 5:骨密度低下は骨粗鬆症であり、サルコペニアは筋肉量・筋力の指標である。

出典の該当箇所:老年医学の標準的知見(サルコペニアの定義)

問12福祉サービスの知識等

バイステックの7原則のうち、「自己決定の原則」と「秘密保持の原則」の説明として正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 援助方針は常に援助者が主導して決定し、利用者はそれに従う
  2. 業務上知り得た利用者の情報は正当な理由なく他者に漏らさない
  3. 家族から要請があれば本人の同意なしに支援経過をすべて開示する
  4. 利用者の判断能力にかかわらず一切の助言や情報提供を行わない
  5. 利用者本人の意思決定を尊重し、援助者が代わって選択を行わない
答えと解説を見る

正解:2・5

『自己決定』は利用者本人の選択の尊重、『秘密保持』は業務上の情報をみだりに漏らさないことを意味する。

  • 1:援助者が主導し利用者を従わせるのは『自己決定の原則』に反するため誤り。
  • 2:業務上知った情報を正当な理由なく漏らさないのは『秘密保持の原則』そのもので正しい。
  • 3:本人同意なく家族へ全面開示するのは『秘密保持の原則』に反するため誤り。
  • 4:助言を一切行わないことは『自己決定の支援』とは異なり、援助放棄にあたるため誤り。
  • 5:利用者本人の意思決定を尊重し代わりに選択しないのは『自己決定の原則』そのもので正しい。

出典の該当箇所:相談援助技術の基本原則

問13介護支援分野

介護保険法第2条の保険給付に関する記述のうち正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 保険給付の内容及び水準は、被保険者が要介護状態となった場合でも、可能な限り、その居宅において自立した日常生活を営むことができるよう配慮されなければならない
  2. 保険給付は被保険者の心身の状況、その置かれている環境等に応じて行われる
  3. 保険給付の内容は要介護状態区分によって決まり、被保険者の心身の状況や置かれている環境は考慮されない
  4. 保険給付は医療機関単独の判断により内容を決定し、介護支援専門員の関与を要しない
  5. 保険給付は要介護状態等の軽減又は悪化の防止に資するよう行われなければならない
答えと解説を見る

正解:1・2・5

保険給付は心身状況・環境に応じ、居宅での自立生活に配慮し軽減悪化防止に資するよう行う。

  • 1:要介護状態となっても可能な限り居宅で自立生活を営めるよう配慮する理念どおりの記述。
  • 2:被保険者の心身の状況や置かれている環境等に応じて給付が行われるとする正しい記述。
  • 3:心身の状況等を考慮しない機械的一律給付は理念に反し、実際は個別事情に応じて行われる。
  • 4:医療機関単独の判断で決定し介護支援専門員の関与を要しないとする点が誤り。
  • 5:要介護状態等の軽減又は悪化の防止に資するよう給付を行う理念どおりの記述。

出典の該当箇所:第2条

問14保健医療サービスの知識等

サルコペニアの評価に用いられる基準として正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 歩行速度がおおむね1メートル/秒未満であることは、サルコペニアを疑う所見とされる
  2. 握力の基準は年齢を問わず男女とも同一の数値が用いられる
  3. 握力が男性で28kg未満、女性で18kg未満であることはサルコペニアを疑う所見とされる
  4. サルコペニアの評価には下腿周囲長などの身体計測値は用いられない
  5. BMIの測定によって、握力や歩行速度を用いずにサルコペニアを確定診断できる
答えと解説を見る

正解:1・3

サルコペニアは歩行速度(1m/秒未満)や握力(男性28kg未満・女性18kg未満)などで評価される。

  • 1:歩行速度1m/秒未満はサルコペニアを疑う所見の一つで正しい。
  • 2:握力の基準値は男女で異なり、同一数値ではない。
  • 3:男性28kg未満・女性18kg未満の握力基準は正しい記述。
  • 4:下腿周囲長などの身体計測値も参考指標として用いられる。
  • 5:BMI単独では確定できず、歩行速度・握力等と併せて評価する。

出典の該当箇所:サルコペニア診断基準(歩行速度・握力の目安)

問15福祉サービスの知識等

バイステックの7原則に含まれるものとして正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 意図的な感情表出(利用者が感情を自由に表現できるよう意図的に働きかける)
  2. 画一的対応(どの利用者にも同一の援助方法を適用する)
  3. 指示的態度(援助者が利用者の生活方針を一方的に指示する)
  4. 統制された情緒的関与(援助者が共感しつつも感情に流されず専門職として関わる)
  5. 非審判的態度(利用者の言動を一方的に評価・非難しない)
答えと解説を見る

正解:1・4・5

7原則には『意図的な感情表出』『統制された情緒的関与』『非審判的態度』が含まれ、画一的・指示的対応は含まれない。

  • 1:利用者の感情表出を意図的に促す『意図的な感情表出』は7原則の一つで正しい。
  • 2:すべての利用者に同一対応をする画一的対応は『個別化』に反し7原則には含まれない。
  • 3:援助者が一方的に生活方針を指示する態度は『自己決定』の尊重に反し含まれない。
  • 4:共感しつつ専門職として感情に流されない『統制された情緒的関与』は7原則の一つで正しい。
  • 5:利用者を一方的に評価・非難しない『非審判的態度』は7原則の一つで正しい。

出典の該当箇所:相談援助技術の基本原則

問16介護支援分野

介護保険法における国及び地方公共団体の責務に関する記述として正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 国及び地方公共団体は、被保険者が自立した日常生活を営むことができるよう、保健医療サービス及び福祉サービスに関する施策その他の関連施策を総合的に推進しなければならない
  2. 国及び地方公共団体は、介護保険事業に要する費用の負担を全て市町村に転嫁してはならない旨の努力義務を負う
  3. 国は都道府県が処理する介護保険関連事務について監査を行うことを禁止されている
  4. 市町村及び特別区は介護保険を行うものとし、これを保険者とする
  5. 地方公共団体は被保険者に対し要介護状態とならないための健康教育を行う権限を一切持たない
答えと解説を見る

正解:1・4

国・地方公共団体は施策推進の責務を負い、市町村及び特別区が保険者となる。

  • 1:国及び地方公共団体は保健医療・福祉サービス等の施策を総合的に推進する責務を負う。
  • 2:費用負担を市町村に転嫁してはならない旨の努力義務という規定は存在しない。
  • 3:国が都道府県の処理する事務を監査すること自体を禁止する規定はない。
  • 4:市町村及び特別区が介護保険を行うものとし、これを保険者とすると定める。
  • 5:地方公共団体は健康教育等の施策を行うことができ、権限を一切持たないわけではない。

出典の該当箇所:第3条・第5条

問17保健医療サービスの知識等

廃用症候群について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 病気や外傷などによる長期の安静や活動性の低下が原因となって生じる心身の機能低下である
  2. 廃用症候群は不可逆的であり、活動性を回復させても症状が改善することはない
  3. 筋力低下、関節拘縮、起立性低血圧、認知機能の低下など多様な症状がみられる
  4. 廃用症候群は主に若年者に生じ、高齢者に生じることはまれである
  5. 廃用症候群の診断は血液検査の数値のみによって判定される
答えと解説を見る

正解:1・3

廃用症候群は長期の安静・活動性低下で生じる心身機能低下で、早期離床等で改善しうる。

  • 1:長期の安静臥床など活動性低下が原因という定義通りで正しい。
  • 2:早期離床などの介入により改善しうる可逆的な面がある。
  • 3:筋力低下・関節拘縮・起立性低血圧・認知機能低下など多彩な症状を呈する、正しい記述。
  • 4:活動性が低下しやすい高齢者に多くみられる病態である。
  • 5:血液検査のみでなく、身体所見や経過を含めて判定される。

出典の該当箇所:老年医学の標準的知見(廃用症候群の定義)

問18福祉サービスの知識等

相談援助におけるインテーク面接について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. インテーク面接は一度実施すれば足り、以後は情報を更新しない
  2. インテーク面接では、援助者が一方的に支援計画を伝達すれば足りる
  3. インテーク面接は支援の終結段階で行い、支援の総括を目的とする
  4. インテーク面接では、利用者との信頼関係(ラポール)の形成に努める
  5. インテーク面接では、相談内容や主訴を把握し支援の方向性を検討する
答えと解説を見る

正解:4・5

インテーク面接は支援の『初期段階』。信頼関係の形成と主訴の把握が目的で、一度きりでは終わらない。

  • 1:インテークは初期段階の面接であり、状況変化に応じて情報は継続的に更新する必要があるため誤り。
  • 2:一方的な計画伝達のみでは、信頼関係形成や主訴把握という目的を果たせず不十分なため誤り。
  • 3:インテークは支援の初期段階で行うものであり、終結段階の総括ではないため誤り。
  • 4:利用者との信頼関係(ラポール)の形成に努める点は、インテーク面接の目的そのもので正しい。
  • 5:相談内容や主訴を把握し支援の方向性を検討することは、インテーク面接の目的そのもので正しい。

出典の該当箇所:相談援助の展開過程

問19介護支援分野

介護保険の保険者に関する記述として正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 都道府県が保険者となり、市町村は事務の一部のみを担う
  2. 国が保険者となり、市町村はその窓口業務のみを行う
  3. 市町村及び特別区が保険者となる
  4. 保険者である市町村は、要介護認定に関する事務を国に委託しなければならない
  5. 市町村は、複数の市町村で構成する広域連合や一部事務組合を設けて介護保険の事務の全部又は一部を共同処理することができる
答えと解説を見る

正解:3・5

保険者は市町村及び特別区であり、広域連合等で事務を共同処理できる。

  • 1:都道府県は保険者ではなく、保険者は市町村及び特別区である。
  • 2:国は保険者ではなく、市町村の窓口業務のみを行うとする記述も誤り。
  • 3:介護保険の保険者は市町村及び特別区であると法第3条に定められている。
  • 4:要介護認定事務を国に委託しなければならない義務は規定されていない。
  • 5:広域連合や一部事務組合を設け事務の全部又は一部を共同処理できる。

出典の該当箇所:第3条

問20保健医療サービスの知識等

高齢者の転倒の危険因子について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 転倒は運動機能の低下など内的要因のみによって生じ、住環境などの外的要因は関与しない
  2. 筋力低下やバランス能力の低下、視力障害などの身体的な要因は転倒の危険因子となる
  3. 睡眠薬や降圧薬など特定の薬剤の使用は、転倒のリスクには影響しない
  4. 段差や滑りやすい床、照明の不十分さなど住環境の要因も転倒の危険因子となる
  5. 転倒を予防するためには、活動性をできる限り制限し外出を控えることが最も有効である
答えと解説を見る

正解:2・4

高齢者の転倒は筋力低下等の内的要因と住環境等の外的要因が複合的に関与する。

  • 1:住環境などの外的要因も内的要因と併せて転倒に関与する。
  • 2:筋力低下・バランス低下・視力障害は転倒の危険因子となる、正しい記述。
  • 3:睡眠薬や降圧薬の使用は転倒リスクを高める要因となりうる。
  • 4:段差や滑りやすい床、照明不足などの住環境要因も危険因子となる、正しい記述。
  • 5:過度な活動制限はかえって心身機能の低下を招き逆効果となりうる。

出典の該当箇所:老年医学の標準的知見(転倒の危険因子)

続きはアプリで

ここに載せたのはごく一部です。ケアマネトールでは、分野別の演習・本番形式の模擬試験・間違えた問題の復習まで、1つのアプリで進められます。

ケアマネ試験(介護支援専門員)のほかの情報

ケアマネ試験(介護支援専門員)の総合ガイド(日程・受験資格・合格基準・合格率)